文成公主|チベット仏教をもたらし観音菩薩と崇められた唐の公主

唐の皇女・文成公主 03.公主

文成公主(ぶんせいこうしゅ)は、の太宗の時代に
吐蕃(チベット)の王ソンツェン・ガンポに嫁いだ公主である。

この婚姻は、と吐蕃という二つの国家の外交関係を決定づけた重要な出来事だった。

ただし、文成公主は皇帝の実の娘ではない。
ではしばしば宗室の女性を「公主」に封じて外国に嫁がせる外交婚姻が行われており、
文成公主もその一人だった。

吐蕃は当時急速に勢力を拡大しており、に対して公主の降嫁を求めた。
は当初これを拒否したが、吐蕃は軍事圧力をかけ、さらにの宮廷では吐蕃の使者に対して
公主を選ぶ試験が行われたという有名な逸話も残っている。

文成公主長安からチベット高原へと嫁ぎ、仏像や仏教経典、工芸技術など
多くの文化を持ち込んだと伝えられる。

チベットでは彼女仏教たらした王妃としてれ、
後世観音菩薩化身までられるようた。

文成公主生涯は、吐蕃外交関係、チベット仏教伝来、
そして東アジアチベット高原結ぶ歴史象徴として語りがれいる。

吐蕃王ソンツェン・ガンポの求婚

7世紀前半、チベット高原では吐蕃急速勢力拡大ていた。
その中心吐蕃ソンツェン・ガンある。
彼は周辺諸部族を統一し、チベット高原に強力な国家を築いた。

ソンツェン・ガンポはとの関係を強化するため、公主との婚姻を求めた。

当時、中国王朝では北方や西方の有力勢力との関係を安定させるため、
公主を嫁がせる外交婚姻が行われることがあった。

しかしは最初、この求婚を拒否した。
から見れば、吐蕃はまだ新興勢力であり、公主を嫁がせるほどの格ではない
と考えられていたためである。

しかしこの拒否吐蕃刺激することになる。

吐蕃の軍事圧力

求婚拒否すると、吐蕃軍事行動した。
史書吐蕃吐谷渾攻撃し、さらに西方地域圧力かけた。

にとって吐蕃無視できない勢力となり、外交政策見直しられることになる。

唐宮廷で行われた花嫁選びの試験

吐蕃はへ使者を送り、公主との婚姻を改めて求めた。
このときの使者が禄東賛(ろくとうさん)である。

宮廷では彼に対して公主を見分ける試験が行われたと伝えられる。

試験の内容には
 ・数百人の女性の中から公主を見分ける
 ・宝石や装飾の問題を解く
 ・馬を見分ける
といった難題があった。

禄東賛はこれらを見事に解き、公主との婚姻を認められたという。

この逸話中国でも有名外交説話として伝えいる。

文成公主の降嫁

宗室公主として選ばれる

最終的には吐蕃との関係安定のため、公主を嫁がせることを決めた。

ただし文成公主は、太宗ではない。

では外国への外交婚姻の際、皇族の女性を公主に封じて嫁がせることがあり、
文成公主もそのような「宗室公主」だったと考えられている。

長い旅路

文成公主長安出発し、チベット高原た。

この
 ・河西回廊
 ・
青海高原
 ・
チベット高原
越えるキロ長い遠征た。

この出来事歴史中でも象徴外交使節としている。

持参した文化

文成公主吐蕃
 ・
仏像
 ・
仏教経典
 ・職人
 ・
工芸技術
 ・
農業技術
など持ち伝えいる。

特に重要が「釈迦牟尼像」ある。
この仏像ラサ安置れ、大昭寺信仰中心伝えいる。

ソンツェン・ガンポの王妃

吐蕃到着した文成公主は、ソンツェン・ガン王妃た。

チベット伝承では、
 ・ネパール王女
 ・
文成公主

二人王妃として迎えいる。
この二人の王妃はチベット仏教の発展に大きな役割を果たしたと伝えられている。

文成公主の伝説

チベット歴史では、文成公主仏教文化広め人物としてられる。
彼女持参したれる仏像は、ラサ寺院安置伝えいる。

このためチベットでは文成公主仏教たらした王妃としている。
チベット伝承では、観音菩薩化身までられる存在た。

彼女文化仏教たらした女性として神格化れ、
現在でもチベット重要人物としてわれいる。

文成公主は実在の人物なのか

文成公主中国チベット双方られる人物だが、
近年研究では、伝説人物ではないか」という議論存在する。

中国側の史書である
 ・『旧唐書』
 ・『新唐書』
 ・『資治通鑑』
などには、が吐蕃に公主を降嫁させた記録が残されている。
しかし記述は比較的簡潔で、後世の伝承ほど詳しい内容は書かれていない。

一方、チベット伝承では文成公主存在非常大きく、
彼女仏教たらした王妃としてれ、
ついに観音菩薩化身までれるようた。

また、チベット歴史ではソンツェン・ガン
 ・ネパール王女(ブリクティ)
 ・
文成公主
という二人王妃がいれ、二人仏教広め存在としている。

こうした伝承宗教的・政治意味持つため、
後世物語大きくらん可能性指摘いる。

そのため現代歴史研究では
 ・
文成公主という人物自体実在した可能性高い
 ・
しかし現在られる逸話多く後世伝説っている

考えられること多い。

歴史的評価

文成公主婚姻

 ・唐吐蕃外交
 ・
チベット仏教発展
 ・
東アジアチベット文化交流

象徴する出来事いる。

中国チベット両方において、文成公主特別意味持つ人物ある。

史書・参考文献

・『書』吐蕃
・『書』吐蕃
・『資治通鑑』

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