034.文人・学者

【前漢】董仲舒|前漢に儒教国家を築いた天人感応説の大儒

董仲舒(とうちゅうじょ)は前漢武帝期を代表する儒学者で、『春秋』公羊学を修めた人物である。賢良対策で「天人三策」を上奏し、儒学を重視する政治を提言。天人感応説・災異説、諸子百家を退ける主張、官僚養成への影響、『春秋繁露』との関係まで、その生涯・思想と後世への影響を史料から詳しく解説する。
037.宦官

【前漢】中行説|漢を裏切り匈奴に帰順した“災いの宦官”

中行説(ちゅうこうせつ/ちゅうこうえつ)は前漢の宦官で、公主随行として匈奴に派遣された後に寝返り、匈奴の側近として対漢強硬策を進めた人物。侵攻を煽り、漢に深刻な災いをもたらした“裏切りの宦官”として知られる。
032.軍師・策士

【秦】張儀|詐術で合従を崩壊させた秦の弁舌家

張儀(ちょうぎ)は秦の恵文王に仕え、連衡策を進めた戦国時代の縦横家である。魏・楚・斉などを巡って外交を展開し、楚懐王には商於六百里の割譲を約束して斉との同盟を断たせた後、六里と翻した逸話で知られる。蘇秦との関係、丹陽・藍田の戦い、秦を去って魏の相となるまでの生涯を詳しく解説する。
02.妃賓

【前漢】戚夫人|劉邦に寵愛され呂后によって「人彘」とされた漢の夫人

戚夫人(せきふじん)は前漢高祖・劉邦の寵愛を受け、趙王劉如意を生んだ妃である。劉邦が皇太子劉盈を廃して如意を後継者にしようとした宮廷抗争、呂后との対立、高祖死後の幽閉、劉如意の毒殺、「人彘」とされた凄惨な最期まで、『史記』『漢書』をもとにその生涯と悲劇の背景を詳しく解説する。
01.皇后

【前漢】呂后(呂雉)|劉邦の妻から前漢最初の女性統治者となった生涯

呂后(りょこう/呂雉)は前漢の皇帝・劉邦の皇后で、皇帝死後は皇太后として政権を掌握し「呂氏専権」と呼ばれる時代を築いた人物。中国三大悪女の一人としても知られ、戚夫人への残酷な処罰など多くの逸話が伝わる。その生涯と権力掌握の経緯を史書をもとに解説する。
04.美女

虞姫|項羽に殉じた「覇王別姫」の悲劇の美女

虞姫(ぐき)とは楚の武将・項羽の愛妾で、垓下の戦いで別れを迎えた悲劇の美女である。「虞美人」の物語でも知られるその最期や逸話、史実との違いをわかりやすく解説する。
宋元

亡宋三傑|文天祥・陸秀夫・張世傑の生涯と南宋最後の抵抗

亡宋三傑と呼ばれる文天祥・陸秀夫・張世傑の生涯を史書に基づいて解説。元軍の侵攻と臨安の降伏、文天祥による江西・広東での抗戦と『正気歌』、陸秀夫による幼帝の補佐、張世傑が率いた水軍の戦い、1279年の崖山の戦いから南宋滅亡後の文天祥の処刑まで、三人の足跡をたどる。
034.文人・学者

【楚】屈原|楚国の忠臣にして中国文学の源流を築いた詩人の実像

屈原(くつげん)は戦国時代の楚に仕えた政治家・詩人で、『楚辞』を代表する人物である。楚懐王の側近から讒言によって失脚し、秦との対立が深まるなか各地を放浪。『離騒』に託した憂国の思い、楚都陥落後に汨羅江へ身を投じた最期、端午節・ドラゴンボート伝説まで、『史記』をもとに生涯と実像を詳しく解説する。
032.権臣

【魏】司馬懿|三国志最強の策士が魏を奪うまで

司馬懿(しばい)は、曹操・曹丕・曹叡・曹芳の四代に仕え、魏の軍事と政治を担った三国時代の重臣。曹操への仕官から曹丕の後継争いへの関与、孟達討伐、公孫淵を滅ぼした遼東遠征、諸葛亮との祁山・五丈原での対峙、曹爽との権力闘争、高平陵の変による政権掌握と王凌の乱の鎮圧まで、司馬氏が魏の実権を握り、西晋建国へつながる道を開いた生涯を紹介する。
02.妃賓

【北斉】馮小怜|北斉を滅亡へ導いた「妖妃」と呼ばれた傾国の美女の生涯

馮小怜(ふうしょうれん)は、北斉後主・高緯の寵愛を独占した淑妃。平陽陥落の急報より狩猟を優先させた逸話や、戦場へ同行して軍事判断にも影響したと史書に描かれる。北斉滅亡後は北周へ連行され、宇文達の側室となった後、楊麗華の母・独孤伽羅との因縁から死を命じられた。その生涯と「亡国の妖妃」像の実像を詳しく解説する。